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私が幼少の頃、家に結構大きなレコードを再生する機械があった。確か「電気蓄音機」、略して「デンチク」といっていたと思う。それは78回転/分の古い規格のレコードを再生するものだった。針は鉄針で確か長さが1cmくらいの細くて先がとがったものだった。トランジスタはない時代なので、当然管球だ。 レコードもたくさんあってタンゴの「ラ・クンパラシータ」(懐かしいぃ〜っ!)とかクラシックも多くあったように思う。ところが何年も聴かずにほっといたらレコードがほとんど曲がって使い物にならなくなってしまっていた。本棚に斜めに立てておいていたらしく、自重で曲がったらしいとのこと。真っ直ぐにするにはまたかなりの時間を要するようだったので、結局捨ててしまったらしい。もったいなかったなぁ。多分父のものというより祖父が買い集めたものではないかと思う。 で、中学校に入学した時に33回転/分のレコードに対応した「デンチク」を買ってもらった。親の好みでベートーベンやドヴォルザークの交響曲、チャイコフスキーやメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲などなど有名どころを何枚か買ってもらってそればかり聴いていた。 高校では親元を離れ、鹿児島の進学校に入り、最初の1年は寮生活。あとの2年は下宿生活で、音楽を自由に聴く環境ではなく、勉強一辺倒だった。 大学に入って自由に音楽が聴ける状態になったので、友人の影響もあり、ロックやジャズのレコードを買ったり、記録メディアとしてリール式のオープンテープデッキを買って友人からレコードを借りてはテープに吹き込んで聴いていた。ダンボールに2箱分くらいのストックになった。 そうこうするうちにカセットテープという記録メディアが出てきたので、テープデッキを買って試してみたが、音質がまだそんなに良くなく、結局しばらくはオープンテープを使っていた。 会社に入って再度カセットデッキを買い、これはまあまあ使った。なにしろオープンテープに比べて取り扱いがとても楽なのがありがたかった。CD時代になり、CDをカセットテープに録音する時に、何分のテープが要るか、どこで表と裏に分けるか、という問題に頭を悩ませながら録音していた。ということでカセットテープもかなりの本数になってしまった。 そうこうするうちに次世代の記録メディアとしてMDが出てきた。これには私は追従しなかった。これ以上メディアの種類を増やしたくなかったし、カセットでも結構間に合っていたせいもある。 しばらくしたらCDRという極めて便利な記録メディアが出てきた。これに私は飛びついた。CDと同じ規格で読めるし、書き込みも楽、何より音質が劣化しないのが嬉しい。安価なレンタルCDも嬉しい。アーティストの皆さんにとっては極めて遺憾な状況だとは思いますけどね。 今、新しい音源取得方法として、iPODに象徴されるインターネットからのダウンロードによって音楽を買う方法がある。これからどうなっていくのだろうか。CDは末永く生き残れるのだろうか。 そして私のレコード、オープンテープ、カセットテープはどうしようか。処分しようか。もったいない。でももう金輪際聴かない気もする。第一、オープンテープデッキはダンボールに入って20数年以上になる。今引っ張り出してきて果たして動くのだろうか。今度暇な時にやってみよう。ダメだったらテープもろとも処分。私の青春の一部。 |
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